2016年01月26日
今回のテーマは「体表解剖のランドマークからの刺鍼〜神経走行や深部筋の位置を確認しよう〜」として、鍼灸師が施術で用いる骨、筋、神経を中心にスライドで説明し、実技を交えて解説していただきました。
当日は本校卒在校生、来年度入学予定者に加え、埼玉県鍼灸師会、埼玉県鍼灸マッサージ師会などからも会員の皆様が参加され、約60名もの熱気に包まれる公開講座となりました。
講義は二部構成で行われました。第一部はスクリーンにて神経系の概論を教えていただきました。在校生、入学予定者の初学者にもとてもわかりやすく、国家試験にて学んだ卒業生には知識を深く確認できる内容でした。
第二部は、触診と刺鍼を実技供覧と実習にて教えていただきました。
実技室に移動し、受講者同士で上肢帯の骨、筋の支配神経である腕神経叢の枝に対する触診を行いました。
解剖学の知識が確立していない参加者にもわかりやすく丁寧な講義に引き込まれました。
在校生ら初学者にとって初めて耳にする筋や骨を、卒業生がフォローし、呉竹医療専門学校の同窓生としての絆が生まれた瞬間を垣間見ることができました。
次に、卒業生が上腕部への指鍼による橈骨神経への低周波通電を行ないました。
通電時の支配領域の筋の収縮を目の当たりにして、筋と神経の関係性を確認できました。
今回の体験型の公開講座が、在校生たちにとって大きな刺激になった様子が見受けられました。また、鍼灸の技術に触れたこのことのない入学予定者は自身が学ぼうとする技術の奥深さを体感できました。来年度以降、同じ鍼灸の道を歩む仲間としての大きな一歩であると思います。
臨床の鍼灸師の立場からわかりやすい講義を行っていただけたことで、鍼通電の可能性を広げていただけました長嶺先生への謝辞とともに、平成27年度第三回公開講座の報告とさせていただきます。
本校では次回2月7日に「理学療法機器の作用機序と適応」として第四回公開講座を開催いたします。
今回同様、大変実りのある講座となりますので多くの皆様の受講をお待ちしています。
鍼灸科 教員:武井良之
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